Q-ACT働き方ガイド

ここではQ-ACTにおける組織運営に関する考え方をご紹介します

情報の透明性

私達が目指す組織作りのため、大前提として必要なのは情報の透明性です。
法人の情報は全てオープンになっています。
収入や支出、給与や賞与などの経営的な指標、会議の内容やスケジュールなど、法人内全ての情報にスタッフ全員がアクセスできます。
情報の透明性は組織の健全性そのものです。
健全で公平な環境を整えることで、全員が働きやすい環境を整えています。

上司や部下が存在しません

組織内に上下関係を持ちません。ピラミッド型組織ではなく民主的でフラットな組織を目指しています。
組織内に、上下関係のあるヒエラルキー文化を持ち込むと、支援者と利用者の間にも上下関係が生まれやすくなります。
またスタッフが、上司と利用者の間に挟まれる、板挟み状態が生まれやすくなります。
多職種チームが最も効果的に活動するためには、性別や年齢や経験や職種に関わらず、全てのスタッフが対等でフラットな関係であることが必要だと考えています。
上司や役職といったものはありません。あるのは役割だけです。

全てのスタッフが臨床家と経営者を両立します

チーム内に「雇う側」と「雇われる側」という上下関係はありません。
全てのスタッフが臨床家でもあり、経営者でもあります。
チームの経営や運営は、チームのメンバーで責任を持ちます。
全てのスタッフがチームの経営や運営、採用や人事まで行います。
また、「経営」は理念やミッション・目標を達成するために行います。
そのため理念やミッション・目標よりも、「経営」が優先されることはありません。

法人運営委員や代表理事は民主的に決めます

チームの経営・運営はチームで責任を持ちますが、組織運営上、法人全体の経営・運営を担う役割が必要です。
その役割を担う人を、法人運営委員と呼びます。法人運営委員は各チームから2名を、毎年、民主的に選出してもらうこととしています。
100%フェアな組織運営を目指す私達には、本来、代表理事という役職は必要ないと思っていますが、現在の日本の法制度では、一般社団法人には1人以上の代表理事が必要となっています。
その為、もっともティール型組織に相性が良い決め方として、法人運営委員の中から2年ごとに、代表理事選定会議を開催し、その時もっとも適任の方を選出することで流動性を持たせることとしています。

スタッフの成長支援という考え方

私たちのような対人援助サービスは、人材の質がすべてといっても過言ではありません。人材がそのままサービスの質に直結するからです。
法人内に研修委員会を組織して、業務時間内に無料で参加できる通年の研修体制を整えています。
また、それ以外にも、ACTに関する外部研修には業務として、積極的な参加を奨励しています。
みなさんがQ-ACTで働くことで、学習し成長できる環境を整えたいと思っています。
また、あくまでも、研修への参加は自主的なもので、誰からも強制されるものではないことを付け加えておきます。

働き方もフレックスです

基本的には9:00〜18:00、月曜〜金曜が勤務(土日祝日休み)ですが、利用者の都合やスタッフの都合で、臨機応変に対応しています。
チームで話し合って、土日出勤や平日休みなど、利用者及びスタッフにとって最も効果的な働き方をしてください。有給休暇(時間単位可)も有効に活用してください。
ACTプログラムの性質上、毎朝のチームミーティングはできる限り全てのスタッフが参加してください。
ACTプログラムはチームアプローチを原則としているため、毎朝のチームミーティングでの情報共有が肝となります。

安心でフェアな報酬ポリシー

給与は組織の「お金の使い道のひとつ」です。
Q-ACTでは、より安心で、よりフェアな報酬の分配に取り組むため、分かりやすく、みんなが納得できる給与の決め方を常に検討しています。
上下関係を持たないQ-ACTでは、上司が部下を評価して給与を勝手に決めるようなことはありません。
お互いがお互いの成長を支援し、評価する仕組みとして、チームで報酬対話を行って昇給を決めています。

賞与について

賞与は、12月と3月に支給しています。
4月から9月末までの勤務が12月賞与に、10月から3月末までの勤務が3月賞与として反映されます。
つまり、6月に入社された方の12月賞与は、6〜9月までの4ヶ月勤務実績があるので、12月に通常支給の3分の2の賞与が支給されるという計算方法です。
賞与の支給金額はチーム毎に話し合って決定してください。
最終決定前に税理士への相談の機会があります。
自分たちで生み出した「お金」を有意義に活用してください。

ACTフィデリティについて

Q-ACTでは、質の高い支援を行うために、ACTフィデリティに沿った運営、実践を行います。
ACTフィデリティは、プログラム(支援)が、理想とされる形にどれだけ忠実かを評価するものです。
実際にフィデリティ評価で高得点であるほど利用者の入院が少なく、QOL(人生の質)が上がっています。
フィデリティ評価を受けると、自分たちの強みや課題を知ることができます。
フィデリティ評価は、優劣をつけたり、ダメ出しをするものではありません。
自分たちの実践の振り返りや、チームの成長やストレングスを確認するために活用します。
立上げ間もないチーム、成熟したチーム、立て直し中のチーム、どのチームも原則毎年フィデリティ調査を受けて、自分達の実践の振り返りをしています。

ACTプログラムを実現するために制度を活用する

Q-ACTでは、ACTプログラムが制度化されていない日本でも経営を成り立たせる為に、「福祉の事業」と「医療の事業」の両方を活用したハイブリット運営を行なっています。
あくまでも事業は活用しているに過ぎず、制度が変われば活用する事業も変更する可能性があります。
その為、対外的にも自分たちのことを説明する際は事業名ではなく、「ACTチーム」として説明しています。
内部でも、経営や運営について検討する際は、ACTチーム単位で考えています。
事業ごとの視点に立つとチームの内部分裂を生みやすくなりますので、あくまでもACTチームの経営を成り立たせる為に制度を活用していることを忘れてはいけません。

どこに住んでいてもACTの支援が受けられる地域づくり

Q-ACTでは、組織のミッションとして、どこに住んでいてもACTの支援が受けられる地域づくりを掲げています。
そのため、スタッフを雇用・育成し、新たなACTチームを立上げ、ニーズがある限り増やし続けていきます。
また、新たなチーム立上げの手法として、現在あるチームのスタッフ及び利用者を増やし、そこから分離独立させる、アメーバ方式を使っています。
このアメーバ方式が、スタッフへの負担や組織への経営的負担が一番少ない立上げ方法だと、今までの経験から学んだからです。